ヴェッテル、壊れる。

カナダGP予選。ついにフェラーリ復活の狼煙! ヴェッテルが最後の最後にPPをハミルトンの手からもぎ取りました! 素晴らしい! レースを面白くする男、参上であります! まずは歓喜のあまり、奇声を発しまくって、自ら祝いのファンファーレを口にする男の姿を動画でご覧ください(笑)

(埋め込み再生できないようなので、こちらのリンクから!)

そりゃあもう、苦節ほぼ1年。今季初PPだもんね。「ポールポジッショーーーン!」って叫びたくもなるよな。おめでとうベッテル! 明日が楽しみになったぞ。

さて、興奮冷めやらぬ予選の流れを振り返りましょう。

まずはQ1。ストロール消える。

ウィリアムズはいつものように。パフォーマンス上がってきているという話ですが・・・。そして、母国でいいところを見せたかったストロールはペレスと一緒にノックダウン。最後のアタックで一瞬、圏内に上がったんですけどねえ・・・残念。ウッドチャックに負けたライコネンも突破ならず。

事件はQ2に起きた。

セッション残すところあとわずかで、中団で鎬を削るドライバーたちが最後のアタックに全力を傾けていたその時、マグヌッセンがスロットルワークをミスしホームストレートでド派手にクラッシュ!

今季見た中では一番派手なクラッシュでした。昨日のストロールといい、アメリカ大陸にきちゃったせいで、いろんなものがド派手になっておるのでしょうか。幸いマグヌッセンにだ大きなダメージは無かったようで、メディカルカーに運ばれていったあとに、この表情(▼)。

照れ笑いなのか分かりませんが、この"動じなさ"がマグヌッセン26歳の凄いところなのかも。ただの"KY"なのか? なにしろ、彼のおかげでスピードダウンを強いられたドライバーは、一人やそこらではありません。

ミディアムを履いてタイムが伸びなかったフェルスタッペンは、ソフトに履き替えてQ2突破を目論んでいたのに、ホームストレートに帰ってくる直前に赤旗になりノックアウト。順調にいけば、3~5番手にはきっと着けていたでしょう。本人は"これも運"と、冷静に受け止めていましたが(▼)、

▼エンジニアたちは憤懣やるかたない表情。

何よりチームメイトのグロージャンは相方の巻き散らしたパーツ等のおかげで、ラストチャンスを失い怒り心頭だった様子。ピー音混じりの無線をキャッチされておりました。いやー、このことが尾を引かないといいんだけど。

▼もちろん、ハースのエンジニアたちも「マジかー! 今夜徹夜やんけー!」とばかりにこの表情。

マグヌッセン、今夜はいい夢見れ無さそう。いや、あの笑顔からすると眠れるのかも(;'∀')

後味悪いQ2の結果はご覧の通り。

やはりメルセデス強し、と思われました。そして、トロロッソ勢は前回モナコのようにはいかず、フェルスタッペンと一緒に揃ってノックアウト。まあ、この状況はDAZNのF1ラボで、ホンダの山本さんも危惧していたことでした。まだまだパワーに置いては努力の余地ありなんでしょうね。唯一、突破したガスリーが(ソフト選択だったのもあるけど)希望を残してくれております。

そして綺麗に6位~9位に並んだルノーPU勢。いや、ほんとに今回のルノーは安定しております。マグヌッセンはあんだけやらかしつつも、10位に残りましたが、当然Q3に進出なぞ出来ないので、自動的に10番グリッド確定です。車が間に合いますように・・・。

奇跡のQ3がやってきた。

そうです。マグヌッセンのマシンを排除するのに長い時間がかかりましたが(マーシャルの手際が悪かった。ようやく移動し始めると見物人から大歓声(笑))、いよいよ始まった15分のバトル。

調子の上がらないボッタスが、スピンするなどのアクシデントはありましたが、各ドライバー粛々とタイムアタックを重ねていき、最初に10秒台を叩き出したのはルクレールだった気がしますが、その後、ハミルトンとヴェッテルが上塗りを重ね合い。セッション最後のチャンスとなる周回で、まずはハミルトンが1:10.446でトップに躍り出るも、その直後、地味にまとめあげてきたヴェッテルが1:10.240を叩き出して見せました。これはテンション急上昇です。眠気が一気に吹き飛びました。

▲その瞬間。▼もちろんエンジニアたちも! まあ、そりゃ嬉しいでしょ。

何よりも嬉しさ爆発だったのは、冒頭に紹介した通りヴェッテル本人なのは間違いありません。グランプリ前には「もう引退か?」なんて憶測記事まで流されて憤慨していただけに、このPPは彼がまだまだイケるということを世に示す何よりのメッセージ。

▲久々のNo.1ポーズ。▼レポーターのジェイソン・バトンのインタビューに答えるのも嬉しそう。

▼ヴェッテル、ニヤニヤが止まらない。ハミルトンも「レースはこうでなくちゃ!」と、ヴェッテルのPPを祝っておりました。確かにメルセデス圧勝では観客も楽しくないだろうし。今季これまで見る限り、この二人がフレンドリーで爽やかで好きなんだけど、これもハミルトンに余裕があるからなんだろうなあ(笑) ルクレールのほうはちょっとガッカリ顔。

さて、最終の結果はこちら。

ボッタスがまさかの6番グリッドになったことで、その前にリカルドとガスリーが割り込みました。この配置だけでも明日の決勝が楽しみになります。

その背後には今週調子のいいルノーPU勢が並びます。ただ、サインツはアルボンの走行妨害があったらしく、3グリッド降格になる模様。

ホンダPU勢がどこまで順位を上げて来られるかも見もの。セイフティーカー率高めのサーキット。これまでの皆のぶつかり具合を見ていると、ターン8-9やターン13あたりで何かが起きる可能性は大きいので、そうなると予選の結果をチャラにするような展開も。

ここにきて、初夏の爽やかな風吹くカナダが、俄然熱気を帯びてまいりました!(でもライブ配信は夜中の3:00・・・仕事休みたい(+o+))

ヴェッテル、面白いレース、頼んだぜ!

・・・そして、その頃ヤツは・・・

ついにテロップで紹介されるまでに!!



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