S1-Ep2 通話記録

海外ドラマ『COLD CASE』各話のレビューと、このドラマ最大の特徴である挿入歌について紹介していきます。舞台となった時代にアメリカでどんな音楽が流行っていたのか、僕も勉強していきたいと思います。また、同時に当時の日本の様子(世相や文化)も合わせて見てみます。


1983年5月19日、自宅で何者かによって爆殺された25歳のデイナ・ディーマー。20年後、彼女の一人娘グウェンは、父親の婚約者ロレインに促され母の誕生日にリリーの元を訪れる。グウェンは当時、母を悩ませていた露出魔アルバート・ミラーがその犯人だと考えていたが、真犯人はもっと身近なところにいた。というお話です。 

▼目を引いたのはグウェンを演じたジェミー・アン・オールマン。5歳の頃に母の無残な姿を目の辺りにした少女の、どこか不安定な姿を見事に演じているなと思いました。

原題の"Green"はデイナが愛用していた洗剤の商品名。この洗剤の燃えカスが発見されたことで、ミラー以外の親しい者が犯人であることが分かり、最後はグウェンの幼い頃の記憶が決め手となります。20年間信じ続けた人物が、というよりは、グウェンもまた彼によって抑圧されたのでしょう。母の死を目の当たりにした悪夢と、その抑圧の人生から彼女はようやく解放されるのでした。 

▼真犯人役のブレット・カレンは僕の好きな犯罪捜査ドラマに、"いい人そうだけど実は悪い人"的な役回りで良く登場しています(笑) 主役張れそうなイケメンなんだけど、どちらかというとバイプレイヤーに徹している感じですね。

原題「Gleen」(初回放送日:2003年10月5日)


1983 in MUSIC

今回のオープニング曲はイエスの「Owner of a Lonely Heart」。1983年10月にリリースされたシングルで、Billboard Hot 100等でYesにとって初めてのNo.1をもたらした曲となりました。第1話は1976年、今回は1983年と、7年ほどのラグではありますが、ヒットした曲の変化から時代の流れをしっかり感じることができますね。番組の狙いをうまく訴求できてるなーと感心します。

お次は1983年4月にリリースされたイギリスのバンド、スパンダー・バレエの「True」。同年のイギリスで売上第6位になったシングル。アメリカでもビルボード・ホット100で4位にランクインし、彼らにとってアメリカでの最大のヒットとなりました。

同じくイギリスのバンド、トンプソン・ツインズの「Hold Me Now」は、1983年11月にリリースされたナンバー。イギリス本国ではシングルチャートで第4位を獲得。アメリカでの発売は翌年2月。こちらでも彼らにとって過去最高の売上を記録し、ビルボード・ホット100で3位にランクインし、21週連続でチャートインしたそうです。

日本では麻倉未稀のカバー「ヒーロー」でお馴染み、ボニー・タイラーの「Total Eclipse of the Heart」。彼女もイギリスのシンガーですよね。なんでイギリスの曲ばっかりなんだ? 1983年2月に本国でリリースされた後、翌年5月にアメリカでも発売。イギリスではこの年、5番目に売れたシングルになり、アメリカでもシングルチャートで4週連続間トップに。2015年に行われたイギリスでの世論調査で、1980年代のナンバーワンソングにも選ばれた曲です。 

それにしてもキテレツなMVだわ(笑)

エンディングの曲は、ブライアン・アダムスの「Straight from the Heart」。1983年2月のシングルリリース。Billboard Hot 100では最高10位を獲得。曲はもちろん、歌詞もとてもいいんですが、今回のエピソードに照らし合わせると、ブレット・カレン演じるロブの心情にも思えて、ちょっと微妙な解釈をしてしまいます(;'∀')


1983 in JAPAN(昭和58年)

大ヒットを記録したNHKの『おしん』も、東京ディズニーランド開園も、地方都市の田舎少年だった僕にはまったく関心はなく、好きな子のことばかり気にかけていたアオハル真っ只。日曜日はビートたけしの『スーパージョッキー』に笑い転げ、『世界まるごとHOWマッチ』に好奇心をくすぐられ、なんだかんだテレビが最高のエンタメだった時代ですね。

ファミコンもこの年に発売になってますが、当時はリアルタイムに手にすることはできませんでした。せいぜいゲームウオッチくらいじゃなかったかな(笑) 

▼車界では「スズキのマー坊とでも呼んでくれ!」と、マイティボーイ(▼左)が登場したり、AE8#系のカローラレビン(▼右)やトレノが町を颯爽と走り出した時代でございます。昭和60年代あたりはいい時代だったなあ・・・。

音楽関係でいえば、中森明菜とか松田聖子とか、アイドル全盛時代ではありましたが、外せないのはやっぱこれでしょうよ。尾崎豊『15の夜』でデビュー!

そして、ファッションや髪型に多大な影響を与えてくれたチェッカーズ。白やピンクのコーデして、恥ずかしながら前髪ひとつまみ伸ばしてたりしたなあ・・・(;´∀`)

日本でも、カジャグーグーの「Too Shy」とか、カルチャークラブの「Karma Chameleon」とか洋楽流行ってましたね。

まあ、とにかくなんか毎日が楽しい時代でしたわ。

それでは最後は、今回のキュートな頬杖リリーを。これで事情聴取中なんですから。あることないこと、なんでも吐いちゃいそうです。

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