昨夜もド熱いレースでした、スペインGP。ハミルトンがドタバタの1コーナーをうまく切り抜けて、2番グリッドからの優勝を決め、再びボッタスに7ポイント差をつけてランキング首位を奪取。マシンの挙動も不安定で、久しぶりに不機嫌そうなボッタス。
結果としてはメルセデスの開幕戦からの5戦連続1-2フィニッシュに終わり、「はぁー、もうなんだかツマンナイ」なんて、お出掛けに連れていってもらえない女子の気分になりそうなところなんですが、なんのなんの。その他の面々がいろいろと見所を作ってくれまして、なかなか面白い66周となりました。
本日の華やかなセレブの皆さま+おじさま
毎回レース以外のどうでもいいところばかり気になる僕です。本日は土地柄(@バルセロナ)、サッカー選手などがたくさん来ていたようで、カメラはネイマールの姿をキャッチ(写真左上)。何故かレッドブルを飲んでます。キミはゲータレード飲んでないとマズいんじゃないのか? 写真右上はセレブというよりは、オジサン化が顕著なクビサ。シーズン中にクビさっ!なんて噂もあったりするみたいで哀愁漂ってます・・・。下2枚は、最近レアキャラでもなんでもないことに気付いたプロストとアレジ。なんかもう二人ともフランスマフィアだわ。右側はレース終盤あたりのプロスト。珍しく愛嬌振りまいてました。
ほんでいっつも思うけど、この赤いウォールの前にたたずむルクレールはほんまに絵になる。
ベッテル、1コーナーでやっきになる。
さてレースはスタート直後の1コーナーで、2列目のベッテルが「くぉんぬ野郎ぅ!」とばかりに突っ込んできて、あわやボッタスはサンドイッチ寸前に。結局ベッテルは前に出そこなった上に、タイヤを痛めるハメに。気持ちはわからんでもない。
ボッタス的には逃げ場もなく、ブレーキングするしかないこの光景。
結局ベッテルはコース外にエスケープせざるを得なくなり、この後、フェルスタッペンに先を行かれてしまいます。
今回のカタロニアは金曜日から気温が上がったり下がったりで、結局決勝レースもタイヤ戦略が肝になった感があります。1ストップ狙いだったルクレールなども結局、2ストップにせざるを得なくなったりしてましたし、セイフティカーが入ったおかげで各チームが非常にドタバタしておりました。
ドラマメーカーはこの二人
大きな事件は46周目あたりに発生。ストロールとノリスが接触してコースアウト。
ストロールがノリスのラインを締め過ぎたのが原因っぽいですが、もちろんストロールは相手が悪いと言っております(F1あるある)。で、こうなって
こうなって、
仲良く見つめあったまま、華麗にグラベルへ。この処理のためにセイフティカーが入れられることになり、これがいろいろな事件を生んでいきます。
煽り運転はいけません
2位のボッタスに20秒以上のマージンを築いて、悠々トップを快走中だったハミルトンにしてみれば、このセイフティカーは"お呼びでない"使者なわけで、無線で「セイフティカーが遅すぎる!」と文句をつけておりました。
まあ、そうは言ってもね・・・(;'∀') 煽り運転は危険運転だからダメですよ!(なんせ上の写真の時は80Kmくらい出てますから)。チームの親会社の車(AMG・GT)だろうがハミルトンには関係ない模様。
その頃、ピットでは・・・
セィフティカーが入ると、ここぞとばかりにアタフタと各チームがタイヤ交換合戦となるのも"F1あるある"ですが、今回トロロッソは、ダブルピットストップを狙ったものの、ピットウォールから「クビアト→アルボン」の順だと伝えたはずが、メカニックの方で「アルボン→クビアト」の順だと伝わってしまい、ガレージはパニックに(笑)
タイヤ運び競争の様相を呈しております。女性クルー2人が「あちゃー」といったポーズに。
同じミディアムタイヤのはずなんですが、ここは厳密に履かせないとダメなんですね。
このドタバタのせいで、後方の(ちょっと上の写真でも見えてます)アルボンが割を食って大幅に順位を落としてしまいました。アルボンもついてないなぁ・・・。
中団の鍔迫り合いが白熱!
62周あたりでセイフティカー解除となりましたが、その頃にはすっかり車間距離も狭まってしまい、タイヤと燃料以外はほぼリセットされた状態。おかげでアチコチで見所満載となりました。
特に面白かったのは、好調ハースの同僚対決。孤高のメルセデス以下、フェラーリ、レッドブルの3強に迫る勢いで、7番手、8番手を走っていたハースの2台が、1コーナーでサイドバイサイド。その様子を地上カメラ(下写真左列)と空撮(下写真右列)で追ってみました。
「おわわわわー!」と声が出てしまうくらいのシーンでしたが、結局アウトから抜こうとして無理をしたグロージャンが、コースの外にはじき出されてしまいます。
メカニックもこんな顔になりますわ。
サインツ、地元の期待に応える
グロージャンはこの後、サインツとも同じ場所で競り合って(下写真)、またしても同じように弾かれておりまして、解説の小倉茂徳氏が「ここは<グロージャン通り>と呼ぶことにしましょう」とか酷いことを言っておりました。でも、カタロニアは来年度から無くなるのが濃厚なようですので、<グロージャン通り>が出来ても見る機会は無くなちゃうかも。
結局、この二人、レースが終わるなりチームに呼び出されて、こっぴどく叱られたようで、レース後のコメントも、この件には一切触れない優等生発言になっております(かえって気持ち悪いわ!w)
グロージャンに押し出されそうになった、今回の注目ドライバー、地元スペイン出身のサインツは、セクター1で全体ベストのラップを刻むなどして奮戦! 最終的には12位スタートから8位に順位をあげてポイントを獲得。地元のファンを大いに沸かせておりました。
ホンダエンジンのミラクル成らず
アルボンも最後の最後まで諦めずにプッシュし、目の前の手負いのグロージャンに迫りますが、結局抜くことはできず。無念の11位で、ホンダエンジン搭載4台のポイントゲットは成らず! あのピットミスが無ければ・・・と思ってしまいますね。
コーナーの飛び込みスピードでわずかに競り負けているアルボン。1点をかけて死に物狂いのグロージャンには勝てなかった。
フェルスタッペン、自力の3位!
そして期待していたフェルスタッペンも表彰台に。今季2度目。オランダからの「これF1の応援なのか?サッカーじゃないのか?」と思うくらいの応援団も、スタンドをオレンジに染めて大盛り上がり。
たぶん、8割くらいが酔っ払い。
で、当のフェルスタッペンは、ハミルトンの優勝インタビュー中に、こっそりメルセデスのマシンをチェックする冷静さを見せておりましたが、
インタビューアーのデビット・クルサードに「さっきメルセデスのどこを見てたの?」と突っ込まれ、「いや、特にどこというのはないけど・・・」とアタフタするのでありました。
メルセデス劇場
メルセデス・ベンツ・カーズ総括役として、長年チームの功績に貢献してきた、ダイムラーCEO(最高経営責任者)のディーター・ツェッチェ氏が今回のレースを最後に引退、ということで表彰台でハミルトンとボッタスに労われておりました。
それにしてもツェッチェ氏、引退後は1日あたり4,650ユーロ(約57万円)の年金生活が待っているらしいです(◎_◎;) 引退といっても2021年からはダイムラーの監査役会長に就任予定らしいので、まだまだ影響力を及ぼすのでしょう。
さすがはスペイン、芸術の国
今回のトロフィーが実にPOPアート。スペインらしい。ドライバーのほうは赤に"BARCELONA"と、コンストラクターズのほうは金色に"CONSTRUCTOR"と繰り抜いてありました。これはインテリアにもいいわー。
それではレース結果を。
レッドブル、今回はガスリーも頑張りました!ホンダエンジンスペック2、なかなか良い感じに仕上がっているということでしょうか。ハースは2台ともポイント獲得。トロロッソとの争いが、これから楽しみになってきましたね。
ルノーはエンジン変えても調子いまひとつ。
ここまでのドライバーズポイントは(最近はスタンディングとか言うようになってるのね)・・・
再びハミルトンがTOPに返り咲きです。そしてフェルスタッペンがベッテルを抜きました!!
アルファロメオは、ライコネンとジョヴィナッツィの差が顕著ですなー・・・。
そしてコンストラクターズのほうは、メルセデスとフェラーリの差がダブルスコア直前。フェラーリこのままでは終われないだろうけど、なんなら、レッドブルに追い越される可能性も・・・。
次回は、5月23日(木)から、あのモナコGPがスタートです。スピード以上にドライバーテクニックが試される伝統の一戦。楽しみです。
最後は『バナナを食うアルボン』でお別れです。
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