Rough Race from カナダ。

やってきましたモントリオール! なんだか街全体も埃っぽい感じに見えますが、1年振りのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、路面もダストまみれでラフなコンディションでございます。

▼まずは約48億7400万円かけて新しくなったピット複合施設の様子から。中には散髪屋なんかもあったりして、レース以外の日はイベント会場なんかにもなるらしいです。

主催者のフランソワ・デュモンティエさん曰く、「本当に厳しい挑戦だった。これほどの施設を10カ月で、しかも当地の冬の気候を乗り越えて完成させられたのは、ほとんど奇跡と言えるだろう。しかもこの冬の天候は、我々ですら厳しいと感じるほどだった。それでもやり遂げることができた。素晴らしい挑戦だったし、完成した施設は心から誇れるものだと思う。すべての関係者が、やり遂げるという強い意志を持っていた。新しい施設を作ることの重要性は誰もが理解していたが、それは各チームに優れた設備を提供し、ゲストをもてなすためという現実的な理由からだけではなく、チャンピオンシップにおけるモントリオールのイメージを世界中に知ってほしいと考えていたからだ」と語っております。なんか、このコメントですらF1っぽい(笑)

ダスティで滑る滑る。

まずは初日のフリー走行1回目ですが、誰かがわざわざ無線で言うくらい路面コンディション最悪ということもあって、みんな積極的に走っている感じはありませんでしたね。ある程度周回重ねては、コース特性に合わせた微調整を試している雰囲気。何分かは一台も走っていない時間帯なんかもありました。

コース上が霞んでしまうくらいの埃のせいか、コーナーではタイヤを滑らせるドライバーも多くて、スピンするドライバーもチラホラ。

▼グロージャンもヴェッテルもクルクル回っておりましたが、

▼一番ヒドかったのはジョビナッツィ。直前まで4番手タイムを叩き出すなど、なかなか調子よかったのですが、調子に乗り過ぎちゃったのか、ターン8-9で左リアをヒットさせてしまいVSC男に。

左リアのホイールがへしゃげてパンク。シャフトも曲がってた様子。うなだれるジョビの姿を見ながら、解説陣「髪長いですね」「前の短い時の方が良かったのに」「まあイタリア人っぽくていいですけどね」みたいな、のんびり解説(笑)

今日は解説に中野さん来てたんですが、e-SPORTの話やら、CARTの話やら、いろいろ脱線気味な話題が豊富で面白かったですな。なにしろ皆攻めて走らないから(笑) おかげでサーキット周辺の緑溢れる風景もたっぷり楽しめました。中野さんも映像見ながら「あー、ゆっくり見て歩きたいなあ」とボソッと言ってはったりしましたな。

ラティフィとウッドチャック。

今日のみのドライブのようですが、ウィリアムズはクビサの代わりに地元モントリオール出身で、リザーブドライバーのニコラス・ラティフィがドライブ。ご褒美的な意味合いもあると思いますが、尻に火が付いているクビサとしては、心穏やかではないかもなあ。

そんなラティフイ君、危うくウッドチャックを轢きそうになってました。咄嗟の回避で両者無事でございました。▼アクシデント直後のウッドチャック君。

今日も前方にストロール。

今年F1を再び見始めて、しょっちゅう同じようなシーンを見せてくれるなあと思っていたストロール。彼もまた地元GPなんですが、今回も初日から「お前どけよ!」と言われるようなシーンを連発してくれておりましたな。あんまり後ろを気にしないタイプなんでしょうか。

▼グロージャンに怒られ、ハミルトンに立ちふさがる。

▼カッコイイ、ライブドローイングのモチーフにもなってたので、頑張って欲しいもんです。

ハース、観念する。

そういえば、ハースのあのマークが今回から消えました(笑) 僕、ずっと"クワガタマーク"って思って言ってましたが、解説陣は"鹿のマーク"って言ってますね。鹿なのか? 中野さんはそっち方面には疎いらしく、たぶんスマホかタブレットで画像を見せてもらって「あ、ほんとにクリソツだ」と一言。

そういえば、グロージャン、ガレージから出る時に、右フロントタイヤにガレージ床のペイントが剥がれてくっつく、という珍しいハプニング。デュモンティエさん、ギリギリで間に合ったはいいけど、ペンキまだ乾いてないじゃないですか!

▲わかりにくいですが、右フロントタイヤの上のほうに、剥がれた床が。


そんなわけで初日のまったりモードのリザルトでございます。

ハミルトンとボッタスが、トップタイムを競い合っておりましたが、最後はハミルトンが1:12.767を出して1番手。まあ、全然本気じゃないと思いますが・・・。去年の予選トップタイムが1:11秒台らしいので、今年は1:9~10秒までは行くんじゃないでしょうか。

フェラーリ勢、特にヴェッテルがいまひとつ伸び悩んでいる様子。その一方でマシンに手を入れてきたルノーが調子よさげです。マクラーレンもじわじわと調子をあげてきている気がしますね。ストロールもペレスのタイムを見る限り、まだまだいけそう。頑張って地元を盛り上げて欲しいです。

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