S1-Ep5 ランナー

海外ドラマ『COLD CASE』各話のレビューと、このドラマ最大の特徴である挿入歌について紹介していきます。舞台となった時代にアメリカでどんな音楽が流行っていたのか、僕も勉強していきたいと思います。また、同時に当時の日本の様子(世相や文化)も合わせて見てみます。 


本ドラマ初めての黒人社会にスポットを当てたエピソードです。事件当時の1973年というのは、60年代からの公民権運動などの結果、アフリカ系の住民たちへの社会的配慮が進み出す一方、その優遇措置に反感を抱く白人コミュニティも依然として存在していました。命を落とした新米警官ジョーもまた、底辺の生活から這い上がり、警察官としての人生を手にいれたものの、それまでの生活と完全に決別することは出来ず、生まれる前の我が子と妻を残して命を落とすハメになってしまいます。

悪ガキ時代の心の支えだった"ランナー"こと、メイソンとの友情や、妹のようにかわいがっていたサマンサへの愛情さえ捨てることができたなら、ジョーは新しい幸せな人生を歩むことが出来たのかもしれないと思うと、切ないものがあります。

▼メイソンの青年時代を演じるのはオルディス・ホッジ。『レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀』でパーカーと素敵なコンビを組んだハーディソン役の彼です。

原題「The Runner」〔初回放送日:2003年10月26日〕


1973 in MUSIC

オープニングナンバーは、グラディス・ナイト&ザ・ピップスが1973年にリリースした「Midnight Train to Georgia」。オリジナルは「Midnight Plane to Houston」というタイトルでジム・ウェザリーが前年にリリース。それをカバーしたら大ヒットしちゃったという面白い楽曲。ヒューストンへ夜の飛行機で飛んでたのを、夜汽車でジョージアにするだけでこんなにも違うもんなんでしょうか。2週連続でビルボードHot 100の1位を記録し、ソウル・チャートでも1位を記録。1974年の第16回グラミー賞で「最優秀R&B歌唱賞(デュオまたはグループ)」も受賞した大ヒット曲。

続いては「Jungle Boogie」。こちらも1973年にリリースされた、ファンクの大御所、クール&ザ・ギャングのアルバムに収録されていた曲。後にシングルカットされ、当時ナイトクラブなどで人気を博したそうです。

今回は当時の黒人たちを取り巻く世界をモチーフにしているので、チョイスされている曲は全て黒人アーティストたちの楽曲。この「I'm Gonna Love You Just a Little More Baby」は、音楽プロデューサーとしての名を馳せたバリー・ホワイトの作品。彼のデビューアルバムから1stシングルとして1973年にリリースされ、2週間にわたって米国R&Bチャートでナンバーワンのヒットを記録しました。

2010年の<ローリング・ストーン>誌の選ぶ"オールタイム・グレイテスト・ソング500"で60位にランクインしている「Let's Stay Together」は、アメリカのR&Bシンガー、アル・グリーンの楽曲。1971年11月にシングルリリース。翌1972年2月にビルボードHot 100でトップを勝ち取りました。同じくビルボードのソウルチャートでも9週連続で1位を記録し、ゴールドディスクに輝いた名曲。アル・グリーンの声がなんともいえませんな。作詞もアル本人ですが、完成した曲を聴いて15分で歌詞を作ったそうですわ。 

「If You Want Me to Stay(もし僕にここにいて欲しいのなら)」という、なんだかイケメン過ぎるタイトルの曲はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの1973年のヒット曲。ビルボードのポップチャートで最高12位にランクインし、R&Bシングルスチャートでは第3位まで上り詰めた楽曲です。歌詞はめちゃくちゃクールなんだけど、動画のサムネはまったくのミスマッチ(笑)

「Time Has Come Today」は、エピソードの時代よりもちょっと古い曲のようです。歌っているのは、アメリカのソウルグループ。1966年にシングルリリースされ、翌年のアルバム『The Time Has Come』に収録された後、再びその年の12月にシングルリリースされたという、変わった経歴を持つ曲。ちょっと不思議なメロディ。どんな時に聴けばいいかわからない、というか、どっちかてーとドラマのBGMには使い勝手が良さげ。なんでこんな曲を2回もシングルで出したのか・・・僕にはわかりまへん。 

「You Are the Sunshine of My Life」は、 日本では「サンシャイン」という邦題で知られるスティービー・ワンダーの1973年リリースの曲。Billboard Hot 100チャートにおいて彼が獲得した3つめのTOP1シングルで、Easy Listeningチャートでは彼の最初のナンバーワンソングに。グラミー賞では最優秀男性ポップ・ボーカル部門も受賞し、<ローリング・ストーン>誌の選ぶ”オールタイム・グレイテスト・ソング500”では287位にランクイン。

エンディングの曲は、アメリカのシンガー、ビル・ウィザーズの「Lean on Me」。セカンドアルバムから1972年にシングルカット。彼の最初で最後のソウルシングルとビルボードホット100のダブルNo.1もたらしたナンバーで、。<ローリング・ストーン>誌の選ぶ”オールタイム・グレイテスト・ソング500”では208位にランクイン。 

生きてれば時々、痛みを抱えたり悲しい想いをすることもあるさ 
でもわかってるだろ? いつだって必す明日がくるって 
頼ってくれよ くじけそうな時は  
僕は君の友達なんだし 君を助けられるよ 
ずっとってわけじゃないだろうけど  
僕だっていつか必要になると思うんだ 頼れる誰かをね

という祈りの声にも似たビルの歌が染みます。「Call me」と繰り返される歌詞は、ドラマの中の「ランナー!」というジョーの最後の叫びにオーバーラップしますね。いい曲をチョイスするよなあ・・・。  


1973 in JAPAN(昭和48年)

僕がまだ4ちゃいだった頃の話。ジーンズとかホルタートップとか、テニスルックが大流行した年なんだそうです。ツバメ玩具のソフトグライダーが流行った頃だそうで、知ってます、皆さん? 僕、最近、近所の駄菓子屋で衝動買いしそうになりましたが、まだ売ってるんですね(;'∀')!

この年スタートしたアニメもなかなかの粒ぞろい。『バビル2世』『ドラえもん』『ミクロイドS』『新造人間キャシャーン』『ドロロンえん魔くん』『エースをねらえ!』『侍ジャイアンツ』『キューティーハニー』。『エースをねらえ!』とか『侍ジャイアンツ』は覚えてるなー、 番場蛮(ばんば ばん)という名前のインパクトったら。

首筋のホクロがいい(ぼそっ)

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