深読みヒーロー特撮。

実はこのところ、昭和のヒーロー特撮熱がぶり返しています。

きっかけはネットで過去の特撮作品が気軽に見れるようになったせい。HULUでは『仮面ライダー』や『ウルトラマン』の昭和作品が見放題で(何故だかウルトラマンの昭和期シリーズは、3月で一斉配信終了になっちゃいましたが・・・)暇を見つけてはちょっとずつ見るようになってしまいました(ただでさえ見たい海外ドラマ沢山あるのに)。

子どもたち向けの"答えのない問題集"

最初は、登場する怪獣や怪人のデザインに興味を持って観ていましたが、その内にストーリーのほうに興味が移っていきました。ストーリーといっても、30分の制限の中で起承転結を描かざるを得ないこともあって、強引で突っ込みどころの多いものが殆どなんですが、見方を変えると・・・というかこの歳になったからこその目線で見ると、なかなか味わい深いところもあったりします。

特に僕の場合、最近は仕事柄どうしても"教育"的な目線で物事を考えることが増えているのですが、例えば昨今声高に言われている「正解のない問題に向き合う力を身に着ける」という類の話や、「これからの時代を行く抜くために必要な"納得解"を導き出す力」みたいな観点で、子どもたち向けのヒーロー特撮を見ていると、「あ! このストーリーからは、こんなお題を子どもたちに投げかけられそう!」なんてことを、つい考えてしまいます。

例えばウルトラマンの第1話などでは「どうしてハヤタ隊員はこの場面で自分がウルトラマンだったことを仲間に言わなかったのだろう?」といったシンプルな問いから、ある場面でイデ隊員が言ったセリフなどは、ダイバーシティやジェンダー問題観点で見ると、なかなか面白い問いになるなあ、と思ったり、仮面ライダーの第1話を見ながら「こんなふうに無理矢理、自分の体を改造されたらどうする?」なんて問いかけを子どもにしたら、どんな返事が返ってくるだろう? なってことを思ってしまったりするわけです(笑)

それに、なかなか興味深いキーワードがさり気に散りばめられていて、「もしかしたら、昔の子どもたちは、こういうセリフやシーンの中から、知らない世界へ興味を沸き立たせたり、将来のキャリアイメージとかを着想してたのかもなあ」なんてことを考えたりもします。

見終わってから、親子で対話

残念なことに僕には子どもはいないのですが、もし自分に子どもがいたら番組を見たあとに「〇〇の場面で、△△は「✕✕✕」って言ってたけど、お前はどう答える?」なんて、親子の会話をしてみたいなぁ・・・なんてことを思います。どんな答えが子どもたちから出てくるのか、30分のドラマの中から子どもたちは、何をどんなふうに感じたのか? それを聴くだけでもワクワクしそうです。ああ、一緒にそんな時間を過ごしてくれる子どもが欲しいなあ(笑)

そんな無茶な欲求もまた、ここで発散してみたいと思っています。その時は、お子さんをお持ちのパパさん、ママさん、一緒に楽しんでやってください。

新しいウルトラマンも、いろいろ気になる(笑)

そういえば、新しいウルトラマンがまたスタートですね。『ウルトラマンタイガ』。メインのウルトラマンは、あのウルトラマンタロウの息子という設定だそうですよ。

サブ出てくる2タイプのウルトラマンも、一人(タイタス)は、なんと僕も当時ハマったアニメ『ザ☆ウルトラマン』に登場するウルトラマン・ジョーニアスの故郷<U40>出身で、もう一人(フーマ)は、オーブやロッソ、ブルなどの最近のウルトラマンのゆかりの惑星<O-50>出身という設定。一人の主人公の中に3人の別のウルトラマンが同居するとか、タイタスの異常なまでのマッチョ体型とか、いろいろ気になります(笑) 

HULUのせいで『ウルトラマンR/B』とかしっかり見てしまいましたが、やっぱり昭和期の作品のほうが、いい意味で大味で好きです。最近のは、ライダーもウルトラマンも、どうも小難しいドラマを盛り込み過ぎです。悪者たちのデザインも暴れる動機も昔のほうがシンプルで分かり易い! とはいえ、新しいウルトラマンも気になってしまうオッサンであります。

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