クライマックスシーンでの、手前と奥のダブルバトルがアツかったタイガ第18話『新しき世界のために』は、ホマレ先輩を中心に、バット星人(新タイプのカッコいいデザインのほう)・小森セイジとの友情と、彼の中にくすぶる宇宙人たちの抑圧された暮らしへの不満にスポットを当てたお話。宇宙人と十把一絡げにするのも違うとは思うけれど、悪さをしにくる宇宙人に怯えて暮らしてきた地球人にしてみれば「一方的に地球に潜り込んどいて、勝手なこと言わんといてくれるか!」ってな話である。
それぞれに事情あって地球に隠れ住んでいるのだろうし、地球人同様に幸せに暮らす権利を主張したくなる気持ちも分からなくもないけど、個人的にはどこかスッキリしない話ではありましたけども・・・(;´Д`A ```
■なかなか希少なカップル
バット星人・小森と同棲している水野ヒトミは、ピット星人でした。なんか凄い組み合わせ。いったいどこで出逢うのかしら・・・(;'∀') お友達のフック星人と"革命"と称して良からぬ企てをしてましたが、黒幕はトレギアさんでしたね。宇宙人の心理を巧みに利用して、工藤君の仲間たちを巻き込みながら悪辣なことをやってくれます。
ピット星人・水野のセリフはいちいち一昔前の極道の姐さんみたいで、強さを内に秘めたキャラであることが分かります。いやほんと、彼女がそばに居てくれてよかったねぇ、小森くん。彼女とならきっとやり直せるぞ! 尻に敷かれそうだけど・・・。
ちなみに小森セイジの名前は「バット星人➡こうもりせいじん」のモジリのようですが、水野ヒトミのほうはなんだろう? 『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」から?
■すばしっこいゼットン
バット星人とくれば呼び出すのはもちろんゼットンしかないわけですが、今回のゼットンは敏捷だったったなあ・・・。初代ゼットンの趣を持ちつつ、圧倒的なすばしっこさ。新しい! なんなら、タイガの光輪も白羽取りよろしくキャッチしたり、バリア張ってみたりと懐かしい姿まで見せてくれます。
しかし、トライストリウムになったタイガには敵わずで、超電磁スピンみたいな攻撃にバリアは砕け、トドメの風真烈火斬(巨大な八つ裂き光輪に!)は受け止めきれずに真っ二つ(笑)
風真烈火斬のエフェクトがカッコ良くて好きです。
今回は、冒頭にチョイ役でベムラーが出たりと初代マン、セブン、新マンからの再登場キャラ続出で昭和臭漂いまくりでしたね。昭和臭といえば、ホマレくんや小森、水野カップルのシーンは、シチュエーションや小道具はもちろん、映像そのものも粒子粗めのフィルム風に加工されていて、それがまたいい味出してましたねー。芸が細かい!
■衝撃のエンディング。ホマレ先輩!
もう一度、地球での生活をやり直すことに決めた小森と水野の姿に「これにて一件落着」と思いきや、最後の最後でコレですよ(;'∀') ホマレ先輩被弾! 犯人は言うまでもなくトレギアさんなわけですが・・・
今回は絵に描いたようなペロペロキャンディー(笑) 舐め方も相変わらずイカれてますが、「キミにも知って欲しいんだ。・・・絶望の味をねぇ・・・」と工藤君にねっとり語るシーンはゾワゾワします。七瀬 公くん、演技にどんどん磨きかかってるなあ。
次回はついに工藤君がE.G.I.S.を辞めようとするようですが、どんどん追い詰められてますね・・・大丈夫かな、工藤君。
■今週のジオラマ
監督の予告通り、中華料理屋<玉蘭>が最初から最後まで美味しいとこ持っていきましたね。キャプってないですが、走る電車(小田急線?)の車窓からの映像とか、玉蘭の店主が「俺の店がー!」と錯乱状態になってるシーンとか(笑) めちゃくちゃ奥行きのある町のセットですけど、いったいどのくらいの広さなんでしょうか。よく毎週毎週作り込めるもんですよね・・・(;'∀')
今回は冒頭で「今日はお休みだよ?」と工藤君に言うシーンのピリカちゃんが、えもいわれぬフェロモンを巻き散らしていて、不覚にもオジサンメロメロでした。何度でも見れる(笑)
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