昭和の悪者たちをちょちょいとラクガキしながら、その魅力を造形的な側面を中心にアーカイブする【悪者図鑑】。第1シーズンは、あえてライダー系を外して、『秘密戦隊ゴレンジャー』『人造人間キカイダー』の2作品をローテーションでお届けしてまいります。皆さまそれぞれの思い出ともに、ゆるりとお楽しみいただければ幸いです。
■グリーンマンティスのSPEC
◎登場番組:人造人間キカイダー
◎登場回:第2話「怪奇グリーンマンティスは殺人鬼」
◎身長:191cm ◎体重:89kg
◎ミッション:①光明寺博士の知人の殺害 ②キカイダーの破壊
◎メモ:カマキリモチーフのアンドロイド。こいつもまた光明寺博士に変身する能力を持っており、その力を使って博士の友人である石神博士を殺害。石神夫人に「私は光明寺だ。博士を殺した」と告げ、博士とその子どもたちに社会的汚名を着せようとするイヤなヤツ。次に助手の家を襲うも、先回りしていたキカイダーに返り討ちにあう。終始長い首をぐらんぐらんさせながら戦う様は、違う意味で恐怖を覚える(笑) 最後はデンジエンドをくらって爆死。
■デザイン的考察
とにかく登場シーンから衝撃的。「三半規管大丈夫か?」と声掛けしたくなるほど、頭がグラングランしてるんだもの。傾向的にダークの悪役は上半身がオーバーサイズなんじゃないかなー。
カマキリモチーフのはずだけどど、ギリギリのところでカマキリっぽくない(;'∀') 右手のカマまでフニャフニャで、とても岩を砕くような硬度を持っているようには見えませんし、左手はなぜムチ(しかもキカイダーに叩き切られたら、鎖分銅みたいなの出てきた。ムチもげなかったら使えない仕様なのか)。石ノ森センセの設定画はとってもカッコいいんだけどなあ・・・。
造形的にツボなのは、目の部分。なにか半球状のプラスチックのザルを転用してるんじゃないんですかね? わざわざ成型したもののように見えないんですよね。同じものが第3話のオレンジアントにも使われています。
■雑記
ギルの笛で弱っているところを、盗んだパトカーで轢かれそうになるジロー。すんでのところでキカイダーにチェンジして、5人も乗ったパトカーを悠々と持ち上げるこのシーン。キカイダー、さり気なくサイズアップしてる!(笑)
探偵の"ハンペイ"こと、伊賀忍者・服部半蔵の16代目末裔、服部半平がこの回から登場しますが、スバル360といい、シャーロックホームズばりの風貌といい、なかなか味のあるキャラ。演じるはうえだ峻さん、大味でコミカルな演技が楽しいですが、後年はずる賢い悪役とかのほうが多くなっていたような気がします。
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