KD-Ep1:グレイサイキング

昭和の悪者たちをちょちょいとラクガキしながら、その魅力を造形的な側面を中心にアーカイブする【悪者図鑑】。第1シーズンは、あえてライダー系を外して、『秘密戦隊ゴレンジャー』『人造人間キカイダー』の2作品をローテーションでお届けしてまいります。皆さまそれぞれの思い出ともに、ゆるりとお楽しみいただければ幸いです。


 ■グレイサイキングのSPEC 

◎登場番組:人造人間キカイダー 
◎登場回:第1話「恐怖のグレイサイキングは地獄の使者」  
◎身長:201cm ◎体重:138kg  
◎ミッション:①ダム破壊 ②キカイダー抹殺  
◎メモ:ダーク破壊部隊最強の力を誇る。10万馬力の怪力でダム職員を粉々にしてみせたり、時速900kmでお茶目な疾走姿を披露したアンドロイド。光明寺博士にも変装することができる芸達者。もともとの任務はダム爆破だったようだが、そこへ現れたキカイダーに作戦を妨害されて以降は、キカイダーの抹殺を命じられる。鼻の赤い角は、回転するドリルモードにもなる。力圧しの猪突猛進タイプなので、勢いにまかせてアンドロイドマンすら突き飛ばす。崖っぷちに追い詰めたキカイダーに突進して、勢い余って崖から転落し、最期はキカイダーのジ・エンドをくらって爆死。 


■デザイン的考察 

原作版では"グレイサイボーグ"という名前で登場する彼。シンプルな面構成とシンプルなカラーリングが、ド派手なキカイダーと対照的で、第1話の敵として見事に主人公を引き立ててくれましたね。角と目の部分だけが、どぎついシャインレッドで悪そうな雰囲気を醸し出しております。設定画を見るともっと背中もググっと盛り上がっており、逆三角形のシルエットで強そうです。両肩だけトゲトゲのあるプレートになっているところも素敵。ダークのアンドロイド共通の腕のマークは、ワンポイントでピリリとアクセントが効いております。モチーフのサイをそのまま二足歩行にしただけ、といわれたら身も蓋も無いですが、前回の黄金仮面同様、これくらいシンプルなほうが悪者らしくて魅力的だと個人的に思います。


■雑記 

光明寺博士がダークのプロフェッサーギルにこっそり内緒で作っていた人造人間・ジロー。結局、完成前にギルにバレてしまい、ジローはなんとかミツ子だけを助けることに成功。同じく狙われていたミツ子の弟・マサルくんも助けて、どうやらまだ生きているらしい光明寺博士を探すため、ダークの追っ手を退けながら旅を続ける物語であります。

完成目前で悪の組織から逃げ出すくだりは仮面ライダーと酷似しておりますが、ジローは完全なロボットで、仕上げ損ねた良心回路に問題があるという所が、キカイダーのオリジナリティってことですな。それにしても博士も全部完成させてから、ジロー動かせばいいのに・・・。

キカイダーが左右非対称なのは、その良心回路が不完全なせいらしいですが、完全になったら、たぶん青い方のデザインに引っ張られるんでしょうね・・・そうなるとちょっとイナズマンっぽい(笑)

メディコムトイズのフィギュア画像を加工してみましたが、どっちになるにしても正義のヒーロー感が薄い・・・まあ、青い方はトサカが残っちゃったのでウルトラマンブルー族の人に見えないこともないけれどもね。

キカイダーは現在、アマゾンプライムの「マイ★ヒーロー」チャンネルで見放題!

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