1時間目:白亜紀・セノマニアン

タツノコの名作、タイムボカンシリーズを振り返りつつ、無理矢理お勉強に繋げてしまおうという目論見であります(笑) オジサンになると歴史が好きになるのです。知らんけど。


【本編の超あらすじ】第1話『発進! タイムボカンだペッチャ』

世界的科学者・木江田博士は、助手の丹平やグロッキーらと一緒に完成させたタイムマシン<タイムボカン>の試運転に出発したまま行方不明になってしまう。入れ替わるようにしてタイムボカンに乗って帰ってきた喋るオウム、ペラ助だけが博士の向かった時代への唯一の手掛かりだが、ペラ助は恐妻・オタケさんから逃れるために嘘の行き先を丹平たちに告げる。たどり着いたのは1億年前の恐竜時代だった。一方、マージョの手下として博士の研究室に潜り込んでいたグロッキーは、ペラ助が身に付けていたダイナモンド(宇宙一高い宝石で、加工するとウランの何倍もの爆発力を発揮するらしい)を狙って丹平たちの後を追い、ペラ助を拉致するもタイムボカンの反撃に会い敗走。丹平のイタズラによって現代に恐竜を連れ帰ってしまう。


■白亜紀はもっとも恐竜が栄えた時代

というわけで、登場人物の顔見世と相関関係の説明のためのシナリオという感じの第1回。なので、ゲストキャラの出ない恐竜時代が選ばれたんでしょうか。1億年前というのは、いわゆる白亜紀の真っ只中で、ちょうど白亜紀の前期後期の境と言われる"セノマニアン"と呼ばれている時期(1億50万年前から9390万年前の期間)なんだそうです。

新生代という時代に向かって絶滅への道をたどる恐竜たちの全盛期ですね。当時の地球は非常に温暖で湿度も高く、地球の長い歴史の中でも他に類を見ないほど海水面も高かったそうです。陸地は今の1/3程度だったとか。絶滅の原因は隕石激突説などが有名ですが、白亜紀後期に活発になっていった火山活動など、地球内部の変動や気候変動が主な要因だとする説が有力のようですな。


■連れて帰ってきちゃったのはティタノサウルス?

この時代はちょうど、竜脚類と呼ばれる四足歩行の巨大な草食恐竜たちに世代交代が起こりつつあった時代らしく、子どもの頃によく見かけたブラキオサウルスなどに変わって、ティタノサウルス類が地上を闊歩していたらしいので、マージョたちが連れて帰ってしまったのも、その系統の奴だと思われます(笑) それにしても丹平たちも後先考えずに恐ろしいことをやるもんです。

考えてみればかの『ジュラシックパーク』が小説として世に出たのが1990年。映画化は1993年。そしてのび太がピー助を連れ帰ってきてしまう『ドラえもん のび太の恐竜』の原作・映画が1980年だそうなので、1976年にこの第1話を放送した『タイムボカン』はなかなか凄い(笑) まあ全ての原点は1912年にドイルが書いた『失われた世界』になるのかな?

ちなみに同じように恐竜が時空を超えて現代に現れるBBCのドラマ『プライミーバル』は2007年にスタートしております。これなかなか面白いです(現時点ではHULUで視聴可能)。

子どもの頃は"恐竜"と聴くだけで胸がトキメいたもんです。冷静になって考えればデッカいトカゲだたりワニだったりするわけで、そこまで興奮するような話でも無い気がしますが「もし、こんなのがまだ生きてたら・・・」なんて妄想しながら、恐竜図鑑を眺め、安っぽいプラスチックの恐竜フィギュアで遊んでましたね。男子なら絶対10人に8人は遊んでたはず!(根拠なし)

最近は、リアルなフィギュアも手に入りやすくなり、博物館とかに行くと必ずのようにおいてあるフェバリットストアの商品とか、油断すると買ってしまいそうになります(;´Д`A ```

あの頃から様々な研究も進み、ティラノサウルスは僕らの知っている姿とは変わって、なんだかどんどんショボくなっているような気もしたりしますが、いつかジュラシックパークのような世界が現実になったら楽しいなぁ・・・などと呑気に思ってみたり。


■今週のメカ

ビックリドッキリはしませんが、せっかくのタイムボカンシリーズで、メカデザインはあの中村光毅大先生だったりするので、ちょっとだけアーカイブしてっていきましょう。

主役のメカブトンはいわずもがな。テントウキはもともとパイロット版の主人公機だったんですよね。いやー、メカブトンになって良かったよホント。そして三悪トリオのタイムガイコッツと、記念すべき第1話メカのメカゴリラ。走るだけで地面破壊しちゃう後輪とか、いいですねー。


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