シンガポールGP2日目であります。上の画像でお分かりの通り、PPを奪取したのはなんとルクレール! 3戦連続のPPももちろん凄いのだけど、まさかこのマリーナベイのコースで最速を叩き出すとは、多くの人が思ってなかったんじゃなかろうか? きっと再びメルセデスが・・・なーんて思っていた私は素人でした・・・。
■まずはFP3レビューから
午後のソフトグロウな光の中、昨日よりも路面温度はあがり、各チームとも「走る意味ないんじゃないの?」という声がチラホラ聴こえる中でのFP3のセッション。まあ、確かに予選も決勝も、まるっきり違うシチュエーションで走るわけなので、走行データに関して言えば参考にできるものは限られるでしょうからね。しかし、それでもセッションはスタートするのです。
■ツイてない人①:クビアトまたしても・・・
イタリアの決勝で白煙をあげたクビアトのマシン。あの時は結果として「まだ使えるから大丈夫」という話だったんですけど、ご覧の通り、FP3始まってほどなくまたもやブローした模様。今回のエンジンがイタリアと同じものかどうか分からないけど、またエンジンを交換するみたい。原因はシャシー側のオイル漏れだそうで、確かに皆キッチンペーパーみたいなの持ってウロウロしてたもんな(笑) このところツキのないクビアト。幸運の女神はいつ戻ってくるのか。
■ツイてない人②:ペレス、赤旗を呼ぶ
壁ドンする人は大けれど、ここまでで一番ドイヒーな当り方をしてしまったのが"量産型トム・クルーズ"っぽい顔立ちのペレス。右リアを思いっきりウォールにヒットさせてしまい、この有様。
とりあえずメカニックの人たちに委ねるしかないペレス。最初はVSC導入でしたが、砕け散ったホイールの細かいデブリ除去が必要と判断されてレースは赤旗中断。セッションは残り20分ほど残して再開となったものの、ペレスはギアボックス交換をせねばならない状況になり、5グリッド降格のペナルティに・・・
今回はヘルメットに「STAY STRONG JM」と、スパの事故で巻き添えになったファン・マヌエル・コレアへの応援メッセージを入れてきたペレス。そんな彼にツキを呼び戻してよ女神さま!
【追記】とか思っていたら、予選8番手だったリカルドがMGU-K違反が発覚し、最後尾へ(;'∀') この1グリッドアップはデカイね、ペレス。コレアのためにも走るのだ!
話は全然変わるけど、このRポイントの赤い髪の眼鏡メカニック女子! たまにチラチラ国際映像に登場するんだけど、カッコいいですよねー。萌えるわー。お名前なんていう人なのかしら♡
■懲りずに作ったリザルト表
はいはいはいはい。FP3でも作ってますよー。
だいたい各チームの傾向は見えてきましたね。セッティングとドライビングでの多少の違いはあれど、だいたいどのチームも二人のドライバーのタイム差が無くなってきているような・・・。まあ、もちろんハミルトンやルクレールみたいな異端児もいますが・・・。
特に意味はないのだけど、FP1から3までのリザルトをGIFでひとつにしてみました(▼4秒ごとに切り替わります)。
やっぱしハース、アルファロメオあたりがなかなかタイムがあがってないですね。
■まずは予選結果!
上のGIFと比べて欲しいので、まずは結果から出しちゃいましょう。
ルクレール、驚きの速さを見せてPP獲りましたが、それでも昨年のハミルトンのタイムは上回ることが出来ませんでした。昨年よりスピードを抑えるためのレギュレーション変更をしたはずが、どのサーキットでも昨年を上回るタイムを出してきた今年のF1ですが、ここシンガポールでは事情が違うのでしょうかね。それでも36秒台に叩き込んできた3人は凄い!
さて、ここからが記事タイトルにした「王子と4人の悩める男たち」のお話。
■王子、はしゃぐ
ノリノリの3戦連続ポールは、そりゃまあ嬉しいでしょう。「僕のアタックラップ見てくれた?」と無邪気に喜ぶルクレールは微笑ましい。しかし、このコースで、このマシンをTOPに導くその技量と度胸は、ただの無邪気な王子様ではないことを物語っておりますよ。ポイントでハミルトンを上回るのは自力ではさすがに難しい状況ですが、既に今年のDrivers of the Yearはルクレール確定!と言ってもいいんじゃないでしょうかね。ただのラッキーではないものを感じます。
■悩める男①:いいところ持ってかれっぱなしのベッテル
今回もね、ルクレールがTOP叩き出す前までは「おおお!ついにベッテル復活か!?」と思ってたわけなんですが、コンマ2秒ちょいの差で、ルクレールに持っていかれちゃいましたね・・・。小倉さんいわく「マシンへの信頼感の差。思い切って担当エンジニア変えた方がいいかも」ということですが、どうなんでしょうか。ダメじゃないんですよね。いい仕事してると思うんだけど・・・昔のイケイケドンドンのベッテルに戻る必要があるのかも。このムードの中、来年もルクレールとフェラーリに・・・というのは、少々キツいんじゃなかろうかと思います。どうせならレッドブルに戻ってくる?(笑)
■悩める男②:バテ感ハンパないハミルトン
こちらも最近は大人になったと評判のハミルトンですが、それはすなわちフケたとも解釈できるわけで・・・(笑) 今回は予選終了後、額に大汗かいている姿と、他の2人と比べても圧倒的にドリンクをガブ飲みしている姿が気になりました。もともとルクレールとかはドリンク飲まない派っぽいのですが、今日のハミルトンはいつにも増して。シンガポールの暑さが、彼のスタミナを奪い取っていっているのかも。決勝もちょっと心配です。
■悩める男③:皆ボクを見て!なフェルスタッペン
シンガポールは狙えるサーキットだと以前から言っていただけに、今回のセカンドロウは不本意だと感じているに違いないフェルスタッペン。マシンの仕上がりには不満はないようだし、どちらかといえば予選もタイミングさえ上手くあっていたら、もっと上位を狙えたかもしれないので、決勝でのクレバーな走りに期待したい。すっかり注目をルクレールに奪われちゃった感じで、あの時の世間の持ち上げっぷりはいずこへ?という感じですが、才能はルクレールに負けていないと思うので、焦らず、かつストイックに戦って欲しいものです。なんかいろいろヨス父ちゃんが好き勝手な事言ってることのほうが気になるよ(;´Д`A ```
■悩める男④:ボッタスは気持ちが緩んだのか?
最後の悩める男はボッタス。今回もFPとかではアグレッシブな走りを見せてくれていましたが、どうにも最近はシーズン当初のキレ味が無い。来季のシートも定かならぬという強大なプレッシャーがあったからこそ、あれだけの結果を出して来れたのだという気がするし、シート確約されたことでちょっと闘争心が弱火になってるんじゃないの? 大丈夫? 新婚さんということもあるかもしれませんが、まだまだキミはやれる男だし、このまま来シーズンを迎えるのは不本意でしょう。自力でハミルトン追い落とせそうなのはキミだけなのだから。ハートに火をつけろ!
とまあ、勝手に好きなこと書きましたが、やっぱ今シーズンはこの5人が主役だと思うのです。誰が欠けても面白くない。昔だったら、あっという間に最終戦・・・な季節ですが、今のF1はまだまだ何度も楽しめますからね。
さて、熱帯夜のナイトレース、どんなドラマが待っているのでしょうか。
■オマケ
レース終了後、3人での集合ショットの前に、一人だけちゃっかりと着替えを済ませてしまうベッテル。この間、ルクレールとハミルトンはずっとこやつを待っておった模様。そんなのアリ?(;'∀') ベテランの特権ということ? ハミルトンも怒るでもなく談笑してるし(笑) みんないい人過ぎるわ。
こちらのお嬢さんはヒュルケンベルグの彼女だそうです。ガレージの奥で、陰から顔と体を半分だけ出してモニターを見つめる姿が可愛らしい♪ ベッピンさんですよね。
今回の中継を見ていたら、シンガポール、ちょっと行ってみたくなりました。
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