土曜日、タイガのお時間となりました。
いやー、毎回毎回、撮影技法にこだわり見せてくれてるので、大きな子どもオジサンも期待してワクワクしていますが、今回は前回のローアングル撮影に加えて、こんなシーンも! 変身する力を取り戻したタイガが、登場して空中からギマイラ頭頂部へキックしてからの着地、なんてシーンも地味に素晴らしかった。
アングルの話でいくと、監視カメラ画像がゲスラの回以来の再登場だったり、
クルマ遊び大好きな辻本監督らしい演出もあったり、
ほんとセットのリアリティがハンパないですよね。最近のウルトラマン。作っては壊し、作っては壊し・・・美術スタッフってどうやってモチベーション保ってはるんやろう?(笑) まあ壊されるところまでワンセットでやりがいを感じてるんだろうね。でないと、「うああああ!壊さないでー!めっちゃ手間かかってんのに!」って僕なら心で悲鳴あげますわ。
■ギマイラの造形いいよね
実は前話見た時は、ギマイラのこと新怪獣だとばかり思ってましたが、調べてみたら初出は『ウルトラマン80』だったんですね。でもその時って、口からあんな触手吐いてます? まあ、なんにせよ、バキシム的な匂いを感じるデザインはわたくし好み。今回は口から触手吐き出す時の、くわっ!と目を見開いた顔とも良かったですw
目つきがいいわー。あと黒い歯と全身のトゲトゲ。たまらん。
■パゴス解体される
前話で石化しちゃったパゴスは、<辻本組>(笑)の皆さんに解体されとりましたです。切ない。ギマイラのせいで棲み家を荒らされて地上に出てきちゃっただけなのに。知らずに退治しちゃった工藤君、すっごくバツ悪そうな顔してましたな。産廃処理場に持ってかれるのかな・・・( ;∀;)
■霧崎さん、イナバウる
監督が言ってたのはコレのことでしょうか?「ちょくちょくやらせる」とか言ってましたけど、結構コレ、キツいんじゃないの?(;'∀')
今回も暗躍して、オショロの大事なギマイラを勝手にパワーアップさせたりしてましたが、タイガがフォトンアースになったりする度に嬉しそう。「もうすぐだタイガ。君の夢は悪夢に変わり、私の目的はその時・・・完遂する・・・」なんて言ってましたが、どんな悪夢が待ち受けているのでしょうね。いろいろ想像しちゃいますが、さっぱり分かりません。これまで得てきた怪獣の力とかが、なんか副作用的なことを引き起こすのでしょうかね・・・。今後もイナバウる霧崎さんから目が離せないです。
このシーンもシビれる(笑) この後にあのトレバウアーになるわけです。普通に振り返らない。それが霧崎さんのこだわり。
■タイガさんも、イナバウる
こちらも負けじとエビぞりでした。必殺のオーラムストリウム、「オーラムストリゥゥゥゥゥゥンム!ンニャ」といつにも増してタメを効かせての発車! 水前寺清子じゃあるまいし(ああ、またオッサン世代にしか分からない例えを・・)。
その結果かどうか知りませんが、光線はギマイラを真っ二つに! これが監督の言うてた"倒し方も一味違う"というやつですな。
あー・・・造形美溢れるギマイラちゃんが・・・(;´Д`A ```
■ウルトラマンという魔法
魔法使い麻璃亜ちゃんは、海に覆われた惑星サラサからやってきた宇宙人でしたね。タイガ曰く「生命エネルギーを食い尽くす謎の存在に滅ぼされた」らしいですが、それってギマイラのことなんだろうか? 麻璃亜ちゃんの言動からはそういう感じは無かったけどなあ・・・。
ギマイラが吸い取っちゃった魔法の(宇宙の)力でしたが、「それがあると信じる」ことで再び彼女は力を取り戻し、その力でタイガの戦いをバックアップします。その後、ギマイラの触手に襲われて死を覚悟したのか、最後に見たかった故郷の海を出現させる魔法を使う麻璃亜ちゃん。しかしタイガのスライディングキャッチに救われます。「まだ最期なんかじゃない!」というタイガのセリフはカッコ良かったですな。空に出現した海の水をわざわざ凍らせてギマイラにお見舞いしてみせたのは、麻璃亜ちゃんに変わって故郷の星の仇を獲ったって意味なのでしょうか?
魔法とは、宇宙に満ちている夢を見る力のこと。麻璃亜ちゃんが叫んだ「ウルトラマン! あなた自身が魔法なの! それを世界に示して!」というセリフ、いいですね。ウルトラマンとは何かを表す素敵なワードだなあと思いました。ウルトラマンにしても仮面ライダーにしても、実在はしていないけど、子どもたちにはかけがえのない存在。彼らとの出会いは、子どもたちにいろんな魔法をかけてくれているはず。負けない事、信じる事、夢見る事、子どもたちはいろんなものを彼らから吸収して、大人になっていくのです。僕みたいに(笑) いやホント、これ、日本の宝ですよ、ある意味(と究極リスペクト)。
再び魔法の力を取り戻した麻璃亜ちゃん。魔法が使えること(=宇宙人であること)へのコンプレックスを抱えていた彼女。「せっかく魔法使いじゃないアタシになれたのになぁ・・・」というつぶやきに、カナ社長が「みんなと同じがいいの?」と尋ねると、「だってバカにされたり怖がられたりするのは、やっぱり寂しいですもん」と麻璃亜ちゃんは言います。こういう会話だって、子どもたちには、心のどこかにひっかかってくれるといいですよね。
そして「じゃあ、また! 遠くない未来で逢いましょう!」と箒に乗って、いずこともなく去っていく麻璃亜ちゃん。彼女が最後に口にした「Addio!」はイタリア語の別れ言葉。いろんなニュアンスを含んでいるようで、"永遠の別れ"や"もう二度と会いたくない人に向かって言っていた"という話もありますが、時代の変化とともにそれだけでもないようです。また会える日が来るのでしょうか?
それにしても最後の最後までジブリ感・・・(笑)
ゼラン星人オショロもノーダメで去っていったので、再登場もありそうですね。
次回はなにやらニコニコ臭漂うお祭り回のようで、楽しみです。
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