ハイパードライブ!!

夏休み中のF1サーカスでございまして、レース成分がちょっと不足気味でしたので、ストリーミング界隈をウロついて、Netfrixで8月からこんな配信をしているのを発見。その名も『HYPER DRIVE』。世界各国からドライビング自慢がカスタムカー引っ提げて、40万㎡の工場敷地を使った特設コースで勝負するという、まさにリアル『ワイルド・スピード』♪ 各話50分、全10回の番組です。

いやー、これが期待せずに見たら、なかなか面白い! コースも車版SASUKEっぽくて楽しいですが、何より出場者のプロフィールとキャリアが魅力的すぎる!

まだ全部見てないですが、予選1回目についてはラップタイム上位3名はそのまま決勝レースに進出。4位から9位までが予選2回目に進出。10位以下の3名はノックアウト、というルール。で、どんなコースかというと・・・


■クレイジーなコースレイアウト

といった感じで、全部で5つの大きなセクションがあります。このライティングとかが、まあなんか『ワイルド・スピード』っぽいですね(笑) 

"SUPERNOVA"は一台分ほどの幅のポールの間を、バックで侵入し途中でターンをかまして180度回転して抜け出す、というもの。もちろんポールを倒すと1本につき2秒のペナルティが加算になります。

"LIGHT BOX"は4つに区切られたスペースの中から、ランダムに指定される2カ所で、ポールを倒さないように540度ターンをします。もちろんポールを倒したらここもペナルティ。

"WALK ON WATER"は水面下に沈んだ、車一台分ほど幅の蛇行する道を、リフレクターの反射を頼りに走行。無茶をするとエンジンルームが冠水するデンジャラスな道だというのは分かりましたが、これルートを逸脱したら、水の中につっこんでしまうのかな(;´Д`A ```(まだ今のところ落水までしたドライバーは見ていません)。

"TARGET ZONE"はターンしながら、車のサイドバックを的に当てるというシンプルなミッションなんですが、ドリフターじゃないドライバーには結構難関のようです。

そして最後がこれ"THE LEVELER"。ビル6階相当の高さまである巨大なシーソーです。よくこんなものを作ったなあ・・・(;'∀') 一気に最頂部まで駆け上がり、シーソーを傾けて反対側に抜けていく仕組み。車重のある車のほうが早く傾くので、軽量化している車には不利に働くというところがミソ。

欧米人ならではのド派手さで、トミカのなんとかセット的なコースですよね。ドライバーたちもこういうコースを走ることは、まず初めてだろうと思われます。


■個性豊かな出場ドライバーたち

そして、この番組を盛り上げてくれるドライバーたちを予選1回目の走行順に12名を一気に紹介。なんと日本からのエントリーもあるんです。

まずはアメリカのシュレッダー。愛車は日産の240SX。いわゆるシルビア180SXの北米仕様版ですね。いきなりの日本車エントリー。普段は温厚タイプの彼ですが、赤いヘッドライトのSXに乗ると別人のようにハイテンションなドリフトを披露してみせます。

続いてはアメリカンマッスルに乗るブラジリアン、ジョー・バリオン。通称"シェリフ"だそうです。どことなくリカルドに似ている彼はその昔F3まで昇りつめた経歴の持ち主。稼業が傾いたせいで一度はレースを諦めますが、再びハンドルを握ります。この600馬力のグリーンモンスター、もともとマッシブなのにカスタムでさらにいかつく。カラーリングもドバイのPOLICEカーみたいでカッコいい!

お次はマイケル・ペティフォードのおっさん。ザ・アメリカン!なコルベットで参戦。こう見えて様々なレースで、これまでに44回優勝をかっさらっているベテラン。ただし、どうもドリフトは苦手なようで、ミス連発であせってセットに車ぶつけてはりました・・・。

続きましてもアメリカからエド・マハラク。地味めな黒一色のカマロは非常にセクシーでございます。エドも大股開きでポーズしてますが、予選での走りはブービーに終わり、ノックアウトでした(;´Д`A ```。

稲妻走るブラッディなカラーリングのRX-7で参戦するのはアーロン・パーカー。アメリカの人たちってホント日本の車好きなんですね。今大会唯一のロータリーエンジン車。マシンの性能は悪くないんですが、ちょっとテンパり気味でポカミス多発でラップタイムは伸びず。

でもアーロンの社内映像に「がんばれ日本」のステッカーが。これ東日本大震災の時のじゃないかな? 車を通して日本を好きになってくれてるのかな、とちょっと嬉しいじゃないですか。

お待たせしました日本人参戦者、谷口敦史! 愛知県一宮の<たにぐち自動車>オーナーで、トヨタ車一筋のベテラン整備士であり、ドリフター。ドリフト講習会なんかも開催されていて、番組では"先生"と呼ばれております(笑) もちろん愛車はクラウンですが、"名阪県警"のポリスカーカラーリング! これでこのコースを突っ走る様はなかなか見ごたえあります。

レベラーでは無茶して、まだグリーンランプがつく前に突入して、繋ぎ目の部分に乗り上げて派手にジャンプかましてしまいヒヤヒヤしましたが、これで一躍注目を集めてました。なかなか面白いキャラクターです。どこまで生き残るか見ものです。それにしても番組の中で紹介されてましたが、このカラーリングでパトランプ回して普通に公道走ってたけど、大丈夫なのかな?

そしてこのレース、女性陣もなかなかタフです。男よりも早かったりします。まず一人目は彼女、テキサスのブリタニー・ウィリアムズ。ドリフト初めてまだ2年半にも関わらず、見事なテクニックで走ってみせました。幼い頃に家族ともどもホームレスになったこともある彼女ですが、ポジティブシンキングとサポート役の旦那との連携プレイで予選では2番手のタイムを叩き出す。270馬力と非力な車でも上位を狙えるということを証明してみせました。フィニッシュ後はおもちゃのマイクでカメラに向かって「ご感想は?」なんておどけて見せる余裕も(その後、マイクを窓からポイっと(笑))。彼女ただものじゃないです。

フランスからもポリスカーカラーリングでエントリーのアクセル・フランソワ。車は日産の200SXですが、エンジンはBMWに積み替え、ターボもトラクターから移植してたりします。ハイパワー化したせいもあるのか、ウォーク・オン・ウォーターで一気に車内の湿度が上昇し、前がまったく見えない状況に(笑) それでも走り切って見せたのは凄い。

そして今回二人目の女子はサラ・ハロー。普段はトレーラーの運転手をしている22歳。車は親父から卒業祝いに買ってもらったマスタングのV6。周りからはV8じゃないことをバカにされるらしいですが、それでも彼女のドライビングは秀逸! とてもドリフト歴8か月とは思えない。スーパーノヴァでポールを1本倒さなければ、3位にランクインしてたのに残念。

カウボーイハットでキメキメのブレント・パーシフルは、年代もののファイアバードでの参戦! もうこの面々に加わっているだけでも凄いことかも。エドのカマロといい感じでセクシー勝負してます。大きなミスは無かったようですが、やっぱり全体的にスピードが伸びず・・・で、あまり登場の尺も長くはなかったですね(;'∀')

BMWでエントリーするのはファルク・クガイ。どこ系の名前なんだろう。本人はピザ屋で働きながらコツコツ金を貯めてレースしている、一見普通のオッサン(笑) でもなんだかんだと3番手タイムを叩き出して、決勝進出を決めるのであった。見かけで判断しちゃいけない。

最後は20年以上前のBMWでエントリーの南アフリカ・ヨハネスブルクの22歳、ステイシー・リー・メイちゃん。体も小さくて、10代にしか見えないけど、現地のスピニングという競技では"クイーン・オブ・スモーク"という異名で呼ばれるほどの有名人。貧困層が暮らす治安の悪い地域で生まれた彼女が、生きる楽しさを見つけたのが車の世界。国外へ出るのも、飛行機に乗るのも初めてという彼女。渡航費は親父さんがトラクターを売っぱらって捻出したそうです(涙) 

顔もおぼこい。

ちなみにスピニングという競技では、こういうことも披露するみたい。曲乗りだ(◎_◎;)!

実際に南アフリカでの様子を取材した動画がありました(アルジャジーラTVだ!! なんか懐かしい・・・)。ステイシーも出てます。

やっぱターマックではなくダートですね。でないと、なかなかこんな芸当出来ないです。よく見ると、フロントバンパーがどんどん無くなってますね(笑)

第1話では彼女がスタートするところで終了。いやー、これはハマりそうだ。

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