ワッショイ!ワッショイ!

なんしかF1に関する記事は熱いうちに書かないと、モチベーションも記憶も薄れるので、こうやってせっせと文字にしてしまうのであります。なんか、ほぼF1ブログみたいになってきてるけど、そういうつもりは無いのでございます。

という言い訳からのスタートですが、シルバーストーンでの第10戦。

いやー、まさかの序盤からの激熱バトルで終始飽きない展開でしたね。実況の田中さんも言ってましたが「F1にバトルは無くなった」なんて言ってたのは、どこのどいつだ~い?と言わずにはいられないシーンの連続でした。もしかして今年は、F1当たり年だったのかも。良い時にF1ウオッチャーに復帰できたなあ(笑) 惜しくも5位に沈んだフェルスタッペンも、「ファンの皆には"モータースポーツって面白い!"って改めて感じてもらえるシーンを見せられたんじゃないかな」とレース後に語っていたようですし、見せる側も見る側も今日のレースは本当にアドレナリンが出まくりましたね。


■今週のミーハー的ウオッチング

由緒正しきイギリスGPだけに、招待セレブの数も相当だったようで、いつにも増して目移りするパドックウォーク。お馴染みのレース界の大御所に交じって音楽界や映画界のスターたちがウロウロ。中でも目を引いたのは、今回レッドブルにスポンサードした『007』のダニエル・クレイグや、マイケル・ダグラス。マイケルといえば、個人的にはハンク・ピム役を思い出しますが、なんだか杖ついてたみたいで、映画の矍鑠とした姿とは打って変わって、74歳のお歳を感じさせられました。キャプチャー出来てないですが、すぐ後ろには28歳年下の妻、キャサリン・セタ・ジョーンズも一緒でしたね。

でも一番、個人的にうひょーと思ったのが、ちらっと映ってたデレック・ワーウィック! フットワークアロウズでドライバー人生にケリをつけられちゃって以来かも。懐かしい! 2011年にブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブの会長になってたようですが、今もそうなんでしょうか。小倉さんの指摘が無かったら気付かなかったわ。サンキュー!オグたん!


■しっかし、ダサいよ!RB-007!

ようやく見つけました! レッドブルの今回限定レーシングスーツ! ダサい!(笑) これで表彰台立ってたら、たぶん笑っただろうなあ僕。まあ、立って欲しかったけど。


■これぞ、至高の戦い!

さて本題です。まあ、今回も終始別次元のラップタイムを刻んで、1-2位争いを繰り広げたメルセデス。前戦オーストリアはイレギュラー展開で、今回は気温に悩まされることもないとわかってましたが、改めてメルセデスの完成度の高さに驚かされます。

なので必然的に彼らのライバルはチームメイトということになりますが、PPを獲って順調にスタートしたボッタスを、早くも2週目からハミルトンが攻める攻める! 17周目にボッタスがタイヤ交換するまでは、この二人の華麗なバトルに釘付けでした。アグレッシブでありつつも、ちゃんとフェア。気持ち良かったなあ。


■もはやフェラーリのライバルはレッドブル

前線の勢いに乗って、今回もアグレッシブなレッドブル。ガスリーもフェルスタッペンセッティングのおかげか、上位の争いに食い込んできて見ごたえありました。交互に並ぶようにして、フェルスタッペンルクレール、ガスリーとヴェッテルそれぞれのバトルが展開。ガスリーがヴェッテルをオーバーテイクし、フェルスタッペンがルクレールを抜き去って、まあ、そりゃもう今回も期待しちゃいましたよ。どちらかは3位確実だぞって。


■ナッツィからの贈り物

しかし、20周目にジョビナッツイが単独スピンでコースアウトし、セーフティーカーが入ったことによって、レースの流れが微妙に変わっていきます。

ボッタスの猛追撃の中、いつタイヤ交換するかを悩んでいただろうハミルトンにとっては、格好の機会でした。悠々とハードタイヤに変えてポジションキープするハミルトン。一方のボッタスはピットインのタイミングを逃し、ミディアムのまま走り続けるハメに。

レッドブル陣営は、ルクレールと同じタイミングでタッペンをピットに呼び寄せ、なんと超絶スピーディなタイヤ交換でタッペンをルクレールの前に送り出します。クルーたちの「やったぜ!」感が凄かった(笑)

▲以前にもモナコあたりで見たような光景ですが(笑) 今回はフェアに♪

レース再開後、タイヤの温まらないうちからタッペンVSルクレールのバトルが展開され、結局はフェルスタッペンがガスリーもパスして(これはチームオーダーもあったっぽい)3位までポジションを上げていきます。オーストリアでのバトルを彷彿とさせるようなシーンもあり(今回はタッペンがはじき出される側)、終始声をあげてばかりのレース中盤。まあ、なんだかんだと、レッドブルもここまでは良かった。

▲今回は当然ながら審議対象にはならず!


■フェルスタッペン掘られる。

36周目、ヴェッテルを追撃していたフェルスタッペンが、ついにオーバーテイクに成功! が、その直後、コースから外れたことでややスピードダウンしたタッペンに、なんとヴェッテルが追突。見事なおカマの掘りっぷりで、火花は飛ぶわ、フェルスタッペンは縁石に乗り上げ宙を飛ぶわで騒然としましたが、両車なんとかコースに復帰。ノーズを壊したヴェッテルは速攻ピット入りするハメになって、あろうことか1周遅れに。一方のフェルスタッペンは、アンダートレイとかデュフューザー周りを破損していて心配しながらもレース続行。しかし、このアクシデントでフェルスタッペンは表彰台から完全に遠のいてしまいました。Orz・・・

こりゃレース後また・・・と心配しましたが、裁定はヴェッテルに+10秒ペナルティ。ってことで、この時点でヴェッテルは諦めたんだと思いますが、レース後、自らフェルスタッペンところにいって謝罪の握手。この辺はまあ、ほんとに大人になったなぁ、とオッサン目頭が熱いです。


■期待に応える男、ハミルトン!

そして再び観客の視線はトップ争いに。もう、2人だけの世界を構築して、ファステットラップを叩き出しまくっているハミルトンとボッタスですが、ソフトタイヤに交換して詰め寄ってくるボッタスに対し、ハミルトンが意地を見せます。

ピットとしては、そろそろタイヤもヤバイぞという理由で、ハミルトンに一度ピットインするように指示をするのですが、「え? 本気? 本気で言ってんの?」とハミルトン。そりゃそうだ。20秒近くリードしてはいましたが、ピットインで何か起きたらボッタスに前に行かれちゃうような状況です。そんなリスクを背負うぐらいなら、自分の腕でTOPのポジションを守り切る!とハミルトンは思ったんでしょう。

チーム側は2回もタイヤ交換の準備をしましたが、いずれもあっさり中止。なかなかこういう光景も見ないです(笑) クルーたち出たり入ったりで可哀想(笑)

そしていよいよファイナルラップ。直前までボッタスが出していたファステットを、なんとファイナルラップで、しかもヘタったハードタイヤで叩き出してみせるハミルトン! もう、この人なんなの?(;'∀') 母国での優勝にこだわって、意地でパーフェクトな勝利を手にしてみせるなんて(もちろんナッツィの贈り物の恩恵もあっただろうけど、あれが無くても彼は同じ結果を出してみせた気がします)。いや、ほんと超人。これを"奇跡"という言葉で語るのは失礼ですな。まいりました。

イギリスGP6勝で、ジム・クラーク、プロストを抜いて最多優勝もゲット。イギリスのファンにとっては最高のプレゼントですね。以下、ハミルトンの喜びのキャプチャー。

ウィニングランでは車を停めて、マーシャルから国旗を受け取り(こういうの久々に見た!)コースオフしてまで観客に感謝、表彰式終わっても観客にダイブして感謝、走り回ってハイタッチ感謝! こういうところがハミルトン人気の所以なんでしょうね。まさに英国のスーパースター! 

▼父ちゃんも弟も誇らしげ!


■やっぱり中団が面白い!

こちら『RACE FANS』のラップチャートであります。下が上位で上が下位。左から右に周回周となっているグラフ。上位陣の争いも手に汗握りますが、この10位以降の入れ替わりの激しさが今年のレースを面白くさせているなあと思います。混戦の中、着実に順位を上げたクビアトやサインツのしたたかさや、電圧系統トラブルでピットインできず、タイヤグリップを失ってラスト数周でポイント圏外から脱落してしまったアルボンなど、悲喜こもごもな様子がこのチャートから伺えますね。国際映像ではなかなか映らないこの辺りのバトル。20画面で見たいくらいです(笑)

では、改めて結果を見てみましょう。

なんといっても上位陣ではガスリーの健闘が光りますね。まあ、もうちょっとアグレッシブにいければルクレールを抜けたかもしれないので、次戦以降に期待! 表彰台の端っこにでも立てれば世間の目も変わるはず!

ホンダ勢はクビアト執念の走りで、4台中3台がポイントゲット。おめでとうございます!

そしてルノーもなんだかんだと二人がポイントを手にしましたね。ヒュルケンベルグも最後の最後でアルボンとノリスを打ち負かしての1点。たいしたもんです。でも同じルノーエンジンなのに、マクラーレンのほうが全体的にパッケージングがいい気がしますね。

ヴェッテルにとっては、屈辱のウィリアムズより下の結果・・・。でもそれ以上に気になるのが二人そろって脱落のハース。序盤で同士討ちしてた結果っぽいですが。強面ギュンサー代表も 「非常にがっかりのレースだった。ただただ明白なことを言う。ドライバーたちがバトルに持参した最大のモノがシャベルだ。われわれの穴をさらに深く掘るようなね」とおかんむりの模様。なんだろうなあ、このチーム。ギュンサーさんのマネジメントに問題あるんじゃないの?(;'∀') リッチエナジーも例のロゴパクリ裁判の賠償金で倒産するかも?なんて言われてるし。あのハグリッドみたいな風貌のリッチエナジー代表、前から胡散臭いと思ってたけどさ。・・・なんかシーズン中にホンマに消えちゃいそう・・・。

オグたん情報によれば、40年前のこの日(7月14日)、ここで初優勝したというウィリアムズ。母国レースとはいえ、やはり奇跡は起こらなかったけれども、こうやってマシンに刻まれたこの輝かしい歴史を見ると、まだまだサーキットから去って欲しくないチームだと思いました。頑張れ、老舗職人チーム! HSBCとか世界でも指折りの収益企業なんだから、地元の伝統チームを守るためにお金出してあげなよ。


最後は、フェルスタッペンオーバーテイクからのヴェッテル追突で、一瞬にして天国と地獄を味わったレッドブルクルーの分かり易いビフォーアフターでお別れです。彼、当分有名人だろうな。次回はホッケンハイムの森でお会いしましょう!

▲ええ顔してる。








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