赤き不死鳥、逝く。

奇跡の復活を果たしたビリー・モンガーのことを取り上げた翌日に、まさかの訃報でした。

寡黙な天才、ニキ・ラウダ、没す。

70年代のフェラーリを語るのに欠かせない彼もまた"奇跡の復活"を遂げた男でした。

リアルタイムにその活躍を見ていたわけではないですが、今のF1よりもはるかに脆弱な、危険とタンデムしてるような時代に人々を魅了した走りを見せていたラウダの存在は、F1を愛する人ならば誰でもが知っていることと思います。

そのキャラクターは、セナとプロストを足して2で割ったような印象がありました。静かに燃える炎を心に宿したドライバーだったと思います。

彼を見舞った惨禍と、絶望からの復活を描いたドラマは、日本でも2014年『ラッシュ/プライドと友情』という映画で熱く再現されていました。(この映画は必見! ロン・ハワード監督、いい仕事したと思います(笑))

ライバル、ジェームス・ハントを演じるのは、われらが"Thor"ことクリス・ヘムズワース! そしてラウダを演じるダニエル・ブリュールは、近年ではキャプテン・アメリカの『シビルウォー』で、冷静狡猾な敵(ヘルムート)を演じておりましたな。二人のルックスが、当時のラウダとハントにとても似ていて、物語によりリアリティを与えてくれています。

きっと今、世界中のあちこちで、ドライバーやティフォシたちだけでなく、彼が見せてくれた「挑戦し続けることの素晴らしさ」に感銘を受けた多くの人が、称賛の祈りを捧げていることでしょう。

僕も彼の生き様に勇気をもらった一人です。ありがとう!

もう、アポロキャップは置いていってもいいですよ。

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